リモートワークを2か月やってみた振り返り

新型コロナウイルスによって、日本でも急速にリモートワークが進んでいる。
わたしの場合、リモートワークへの移行はこんな感じだった。

2/19(水)リモートワーク推奨開始 
3/27(金)リモートワーク完全移行 ※現在も続行

これを書いているのが4/23なので、かれこれもう2か月くらいたつことになるので、ここらでリモートワークをやってみて感じたことをまとめてみる。2か月ほぼ家族以外の人間と対面コミュニケーションをとっていないことにやや驚く。 

 

目次

 

リモートワークの良いところ

  • 通勤時間がなくなった

徒歩含めて片道45分、往復1時間半を毎日通勤につかっていたが、その時間がなくなった。加えて外に出るとなると、着替える時間、化粧をする時間、髪を整える時間など準備にも毎朝プラス30分程度かかっていたので、それがなくなったのは大きい。

  • 雨の日も風の日も快適

雨の日は通勤が憂鬱だったが、その心配がなくなった。また、重度の花粉症のため毎年2~3月は息絶え絶えだったが、今年はその被害もほぼなく過ごせた。

  • 気晴らし方法が自由

休憩時間に筋トレ、お昼寝、読書、ゲーム、動画見るなど、会社にいるとできないリフレッシュ方法が出来るようになったのはとても良い。特にお昼寝。

  • 節約になった

毎日コンビニや外食でかかっていたお金が自宅ごはんがメインになったことで自然と減少。週1~2回はあった飲みや友達との外食が完全になくなったのも大きい。1回4,000円だとしても月2万円。加えて、外にでないので衣類や靴なども買わなくなった。毎日心地よい服だけを家で着まわしていて快適。

 

リモートワークの困ったところ

  • 設備

・たまに通信環境が悪い場合がある(Wifiが自宅にない人は大変そう)
・会社の椅子よりクオリティが低く長時間座って仕事をしていると疲れる
・デスクトップがないのでこれまで大きな画面でやっていた作業がやりにくい

  •  会議

・うまく音声が繋がらない人が発生しがち
・対面の会議より疲れる気がする
・いくつも続くと集中力がもたない
・複数人の会議だと双方向コミュニケーションが難しい。聞く側として声で反応しにくい&話す側としては周囲が無反応だと不安。対面だと顔をみて判断できていたが、それがオンラインだと難しい

 

オンライン会議が疲れると感じていた人は他にもいるよう。

  

  • コミュニケーション

・業務的に直接関わりのある人としかコミュニケーションがなくなった
・他の人が今なにをしているのかがまったく見えない
・チャットだと相手の顔色がわからないので、機微がつかみにくい
・ホワイトボードを使ったディスカッションができない

  • 業務

・業務の引継ぎの難易度が高い(3~4月異動で既存業務の引継ぎがあったがオンラインだけだとなかなかスムーズに引継ぎきれていない)
・請求書処理が通常フローでできない
・気軽な相談がしにくい
・私自身は関係ないが、子供がいる人は育児と仕事のダブルパンチでめちゃくちゃ大変そう

  • 生活

・慢性的な運動不足(筋肉量が落ちて脂肪が増えた)
・メリハリがなく集中力が続かない
・つい長時間働いてしまう(休憩がとりにくい・夜終わり時がわからなくなる)
・夜寝るのが遅くなった(寝不足)
・仕事とプライベートの気持ちの切り替えがしにくい 
・自宅でお酒を飲む量・頻度が増えた (ずっと家にいると気分の切り替えができないので、仕事が終わったのを感じるために飲みたくなる)

 

工夫ポイント

  • 設備

・生活スペースとは別に新たに作業環境を構築
・いす・デスク・PCスタンドを購入

 

下記、参考になりそうだなと思ってみていたサイト。備品購入用に手当が出る会社もあるらしい。



  • 会議

・音声はスマホで、画面はPCで繋ぐ(PCだと音声が聞こえづらい)
・話さない時はミュート設定にしておく
・顔がみえない分、声やチャットで反応する(大人数の時はチャットで、少人数の時は声でが〇)

 

会議システムはTeamsを使用しているが結構よい感じ。ややタイムラグがあるのは難点。
オンライン会議ツールの違いで参考になりそうな記事も。

  •  コミュニケーション

・業務開始、業務終了、休憩時は各自チャットする
・何かあればチャットで気軽にコミュニケーションをとる
・週1回は業務のもろもろをざっくばらんに会話するオンライン会議をする

  •  生活

・朝きちんと着替える
・コンタクトを入れ、化粧を最低限する
・生活する部屋と作業部屋を分けた(新たにつくえを購入して作業環境構築)
・リフレッシュしたいときにはベランダも作業場として活用
Youtubeのヨガ動画やフィットネスゲームで適度に体を動かす(なかなか続かずさぼり気味)

こんな人もいて、ベランダの可能性を感じた。自宅内でいかにリフレッシュできるスペースをつくれるか大事。

 

 

その他所感

・在宅勤務の導入時期、環境サポート、運用フローなど一連の対応で会社の素がでるなと感じた。職種にもよると思うが、今回自粛要請ないしは緊急事態宣言が出た後もなおリモート対応せず出社をしなければならない会社(友人談)は相当やばい会社だなぁと思ったし、その会社の社員満足度も激減しているとのこと。転職者増えそう。ちなみに、おそらく時間ができたことで、転職サイトへの登録者数は激増しているらしい。(経済状況的に企業側が求人を絞っていそうなのでマッチング率は下がっていそう)

・職場にいると周りの人がどんな仕事をしていて、どのくらい忙しそうかなどが雰囲気で分かったが、リモート化すると雰囲気で感じることができなくなる。期間が短いうちはそこまで気にならなかったが、長期間化すればするほど、このあたりの課題が顕在化してきた感じがする。いつも以上に相手の状況を想像することが大事だと思うし、小さなことでも共有してコミュニケーションが大事だと感じる。

・歴が浅い人(新卒や転職仕立ての人)など、自分で業務を設計し組み立て優先順位をつけて考えることができないと結構リモートワークは厳しそう。また、マーケティング職の私はあまり感じないが、営業など職種によっては結構リモートだけだと生産性下がりそうだなという印象。新規顧客開拓営業担当とかはどうしているのだろうかと気になる。。そもそもの仕事の仕方が変わってきそう。

・生産性が変わらず働ける人と、生産性がガタ落ちする人とで大きく分かれそう。そして生産性が落ちるとストレスもたまり、モチベーションも下がりそう。
生産性が下がる理由としては、ハード面・ソフト面の2つがあると思う。会社としてはリモートワークにする以上、まず環境・設備面といったハード面のサポートは最大限実施すべき。ソフト面については、コミュニケーションの問題や生活リズムの問題などいくつかさらに要因が分かれそう。メンバーはセルフコントロールをする意識付け・週間づくりを心がけること。マネージャーはコミュニケーションや業務の進め方で課題がないか、適宜1on1でサポートを実施すること。(ただし1on1で聞き出すには関係性が構築されていることが前提なので、関係づくりがそもそも出来ていない場合はより悪化していきそう…)